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会長あいさつ

令和7年度通常総会を開催しました

              



   公益社団法人滋賀県看護協会 
   会 長  草野 とし子  
滋賀県看護協会通常総会を6月21日(土)にピアザ淡海にて開催し、新たな執行体制にて出発しました。
会員の皆様がますます活躍していただけるよう各種活動を行っていきますので、
ご支援ご協力をよろしくお願いいたします。
 
“少子化の中で看護の魅力発信”
今 看護職不足が大きな課題となっています。
その中で、看護職の確保と定着の両側面で取り組みを進めてきています。
特に、「若年層を対象とした「看護の魅力発信」については、その対象を中学校や小学校にまで拡大したことにより、昨年度はその前年度の27校434名から、37校1,388名へと参加者が拡がり、教員も49名から95名へと2倍を超える参加を得ることができました。
どのようにIT化が進み、ロボットが普及しても、やはり人が行う看護という仕事のやりがいや素晴らしさを若年層や、進路を真剣に考える高校生まで広く発信することができたことは大きな成果であると考えています。
また、「高校生の一日看護体験」は、看護を志す高校生にとって進路決定に大きな影響を与えていて、コロナ禍で体験ができなくなっていたことは非常に残念と、高校の先生から伺っていたのですが、それを 中学生にまで拡大して開催することで、前年度の282名から551名へと増え多くの方に参加していただくことができました。
一日看護体験は、受け入れていただく各機関でのご負担が大きいと認識していますが、現場の中で体験することは、より身近な存在として看護者を感じ、職業選択がより具体化するかと考えます。
看護の魅力発信や、看護職の確保・定着、働き続けられる職場環境づくりは一朝一夕には進みませんが、皆さまのご協力を得て推進していきたいと考えていますので、今後も、更なる充実に向けてご支援をよろしくお願いいたします。
 
“自ら学びを深める看護職”
看護の質向上に向けた取り組みにおいては、生涯学習支援の考え方でもある「わたしがまなびの主体です!」に沿って、多様な分野で活躍する看護職それぞれが描くキャリアアップ支援ができるよう、研修の見直し充実を図り、新たな研修も企画しました。
今年度は、看護実践能力の専門性の開発能力の項目である「看護職自身のウェルビーイングの向上」に関する研修も企画し、学会のテーマも「しあわせに働く、幸せを届ける 看護職」としています。
看護職は、対象となる患者様等の健康支援は行っていますが、自分のこととなるとおろそかになってしまう面もあります。しかし そうではなくて、同時に自分自身の心身の健康への配慮ができることが、重要であり、より良い看護実践につながると考えます。
看護職自身のウェルビーイングの向上を意識していただき、その基礎に立って、対象となる人々への看護実践の充実を図っていただきたいと思います。
生涯学習支援計画は、ホームぺージに掲載していますので、自己のキャリア形成に活かして下さい。
 
“地域看護力の充実を!”
地域包括ケアシステムの構築や推進、特に地域・在宅での生活を支えるためには、在宅療養の要でもある看護職同志が協働することも重要です。治療に関して、「治す医療」から、「治し支える医療」に変わっていくこれからの時代、病院や診療所の外来看護は、さらに重要な役割を果たすことが求められます。
保健医療福祉介護等の(病院や診療所、訪問看護ステーションや、介護関係施設、保健所や市町行政等)様々な場で働く看護職が多職種とも連携して、地域看護力を発揮することが必要です。地区支部活動や地域看護ネットの活動はここでも大きな役割を果たしています。今後も現場の皆さまの連携強化が図れるよう活動を進めたいと考えていますので、ご協力よろしくお願いします。
 
“2040年問題 どう向き合う!”
今、社会の課題は、これまでの2025年問題から、次の2040年問題へとその照準が変わってきています。今後 更なる少子・超高齢社会が到来する中で、社会のありよう、医療を取り巻く状況が大きく変容すると想定されています。その大きな変化の中で、看護もその変化に応じて、今までの概念に囚われることなく、状況を見極めつつ柔軟に適切に対応することが求められています。
日本看護協会では、令和7年6月の総会において「看護の将来ビジョン2040」~いのち・暮らし・尊厳を まもり支える看護~を発出しました。その中で「これら看護に期待されるものを踏まえ、変化に応じて看護のもつ力を十分に発揮していくために、私たち看護職は2040年に向けて、次の3つの目標に挑戦していくとして、
▪その人らしさを尊重する生涯を通じた支援
▪専門職としての自律した判断と実践
▪キーパーソンとしての多職種との協働   を示しています。
 大きな社会変化の中で、だからこそ、誰もが安心して暮らせる地域社会を築くことが求められていますし、看護の力の結集が必要です。
滋賀県看護協会の合言葉は「三方よし精神で 看護の力で滋賀を元気に!」です。
この思いを現場の中で実践し、県民の「いのち・暮らし・尊厳をまもり支える看護」を目指し協会活動の充実に取り組んでいきたいと考えておりますので、皆様には、協会事業への一層のご支援、ご協力をいただきますようよろしくお願い申し上げます。
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