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会長ご挨拶

会長就任にあたって

              



   公益社団法人滋賀県看護協会 
   会 長  草野 とし子  
 日頃より当協会の活動には、ご理解とご支援をいただいておりますこと心より感謝申し上げます。
この度 6月18日に行われました滋賀県看護協会総会において、皆さまの信任を受け会長に就任いたしました。これまで常務理事・専務理事を勤めさせていただきましたが、この会長という役割の責任の重さは全く違うとその重大さに身の引き締まる思いです。

微力ではありますが、諸先輩方が会員の皆さまと共に築き上げてこられました滋賀県看護協会の歴史を大切にしつつ、その使命に示しています「公益社団法人日本看護協会との連携のもと、保健師・助産師・看護師及び准看護師が、看護の質の向上を図るとともに、安心して働き続けられる環境づくりを推進し、併せて人々のニーズに応える看護活動を展開することにより、県民の健康な生活の実現に寄与する」ことを心に刻みながら、誠心誠意 努力してまいりますので、諸先輩方はもちろん会員の皆さま、役員の皆さまのご助言ご協力を何卒よろしくお願い申し上げます。

日本看護協会は、2025年に向けた看護の挑戦として「看護の将来ビジョン~いのち・暮らし・尊厳をまもり支える看護」を2015年に示され、これを受けて、滋賀県看護協会でも、前会長の指導のもと、2019年に滋賀県版の「看護の将来ビジョン」を公表し、これに沿った事業を展開してきています。

しかし、2025年を目前とした今、国の動きの中では、次の「2040年頃を展望した社会保障改革の新たな局面と課題」が示され、「誰もがより長く元気に活躍できる社会の実現」が必要であるとして「高齢者人口の伸びは落ち着き、現役世代(担い手)が急減する」中で、「総就業者数の増加」とともに「より少ない人手でも回る医療・看護の現場を実現」することが必要であるとして、①多様な就労・社会参加の環境整備 ②健康寿命の延伸 ③医療・福祉サービス改革による生産性の向上 ④給付と負担の見直しによる社会保障の持続可能性の確保 が示されています。

このような社会情勢に鑑み、日本看護協会では重点事業などを構築されていますが、滋賀県看護協会でも、これらを視野に入れつつ事業を推進することが必要であると考えています。
滋賀県看護協会では、「地域包括ケアシステムを推進するための看護の機能強化及び看護職連携強化」を重点事業の一つとしてきましたが、令和4年度からは、その文言を「各領域の看護機能強化及び看護職連携強化による地域看護力の向上」としました。

限られた人材の中で、効果的な事業を展開するには、現場で活躍するあらゆる看護職の看護力を結集して、患者や利用者・住民に質の高い保健医療介護などのサービスを必要時に切れ目なく提供することが必要です。
そして、そのためには、「あらゆる場での看護の質向上のための看護実践能力の強化」が必要であり、より長く活躍できる「看護職等の確保定着促進及び労働環境の改善と充実」も必要となります。
看護協会の重点事業の推進により、社会情勢にそった活動の展開を行いたいと考えていますので、皆さまのご協力ご支援をよろしくお願いいたします。

新型コロナウイルス感染拡大の中での看護活動を行って、3年目を迎えました。現場の皆さまのご苦労は計り知れないものがあり、今も続いている状況です。皆さまの真摯なご活躍に改めて感謝申し上げます。
そして、今ほど看護職への注目と期待が大きくなったことはないと言われています。
コロナ感染拡大の中での看護職の皆さまの活躍に対する評価であり、そして期待であると思います。
これを好機ととらえ、看護職が社会の中で正しく評価され活躍できるような取り組みを進めていきたいと思います。
滋賀県看護協会の合言葉「三方よしの精神で看護の力で滋賀を元気に!」が実現するようお力添えをよろしくお願いいたします。



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