本文へ移動

会長あいさつ

令和8年度「看護の魅力」を薫る風にのせて

              



   公益社団法人滋賀県看護協会 
   会 長  草野 とし子  

令和8年度滋賀県看護協会通常総会を開催し、新たな執行体制のもと、新年度がスタートいたしました。日頃より本会の活動に深いご理解と温かいご支援を賜っております会員の皆様をはじめ、関係機関・関係団体の皆様に心より御礼申し上げます。

現在、少子化と人口減少の進行、超高齢社会の進展、医療・介護ニーズの複雑化、さらには2040年を見据えた医療提供体制の変革など、看護を取り巻く環境は大きな転換期を迎えています。こうした変化の中にあっても、県民一人ひとりが住み慣れた地域で安心して暮らし続けられる社会を実現するためには、看護職が専門性を十分に発揮し、多職種と連携しながら地域を支えることが不可欠です。

滋賀県看護協会では、「三方よし精神で 看護の力で滋賀を元気に!」を合言葉に、県民の「いのち・暮らし・尊厳」を守り支える看護の実現を目指し、令和8年度も重点事業を着実に推進してまいります。

看護の魅力を未来へつなぐ人材確保対策

看護職不足が全国的な課題となる中、本会では将来の看護人材を育成するため、「看護の魅力発信」を重点事業として積極的に展開しています。

「看護の魅力配達事業」では、小学校・中学校・高等学校へ看護職が出向き、命を支え、人に寄り添う看護の魅力や役割を直接伝えています。また、「一日看護体験」では、高校生だけでなく中学生にも対象を広げ、実際の医療現場で看護を体験できる機会を提供しています。医療現場で働く看護職との交流は、職業への理解を深め、将来の進路選択につながる貴重な経験となっています。

AIやICTが急速に進歩する時代だからこそ、人の心に寄り添い、その人らしい暮らしを支える看護の価値はますます高まっています。未来を担う子どもたちや若い世代に看護の魅力を伝え、看護職を目指す人材の裾野を広げることが、滋賀県の医療を守る第一歩であると考えています。

学び続ける看護職を支える生涯学習

看護職一人ひとりが専門職として成長し続けるためには、継続した学びが欠かせません。本会では、看護職の多様なキャリア形成を支えるため、臨床実践能力の向上はもとより、訪問看護、在宅医療、災害看護、感染管理、医療安全など、多様な分野に対応した研修を実施し、社会や医療の変化に対応できる実践力の向上に取り組んでいます。

また、認定看護管理者教育については、新たな教育制度への移行に向けた準備を進めています。令和9年度から新たな看護管理者研修を開始し、令和10年度からの新制度へ円滑に移行できるよう取り組んでいます。看護管理は管理者だけのものではなく、質の高い組織づくりを支える重要な視点です。専門職として自律した判断と実践ができる看護職の育成に努めてまいります。

地域看護力のさらなる充実

地域包括ケアシステムの深化や新たな地域医療構想の推進により、医療は「治す医療」から「治し支える医療」へと大きく変化しています。

病院、診療所、訪問看護ステーション、介護施設、行政など、あらゆる場で働く看護職が連携し、地域全体で県民を支える体制づくりがこれまで以上に重要となっています。

本会では、地区支部活動や地域看護ネットを中心に、病院と在宅、施設、行政をつなぐ「顔の見える関係づくり」を推進しています。地域ごとの課題を共有し、互いの役割を理解しながら協働することで、滋賀県ならではの地域看護力をさらに高めてまいります。

また、訪問看護の充実や外来看護の機能強化、在宅療養支援、多職種連携の推進を通して、県民が住み慣れた地域で安心して暮らし続けられる地域包括ケアの実現を目指します。

災害・感染症への備え

近年、自然災害や新興感染症への対応は、看護職に求められる重要な役割となっています。

本会では、災害支援ナースの養成や研修を継続するとともに、滋賀県の指定地方公共機関として行政や医療機関との連携を強化し、平時から災害・感染症に備えた体制整備を進めています。

平常時からの訓練やネットワークづくりを通じて、県民の安全・安心を支える看護提供体制の充実に取り組んでまいります。

2040年を見据えた看護の実践

日本看護協会は、「看護の将来ビジョン2040~いのち・暮らし・尊厳をまもり支える看護~」を示し、これからの看護が目指す方向性として、

  • その人らしさを尊重する生涯を通じた支援
  • 専門職としての自律した判断と実践
  • キーパーソンとしての多職種との協働

の3つの挑戦を掲げています。

滋賀県看護協会もこの理念を共有し、医療・介護・福祉・行政・教育など多様な関係者と協働しながら、地域社会全体を支える看護を推進してまいります。

滋賀県らしい看護の力を未来へ

滋賀県には、琵琶湖を中心に培われた豊かな自然と、人と人とのつながりを大切にする風土があります。また、「三方よし」の精神は、地域の発展とともに相手を思いやる心を育んできました。

この滋賀ならではの文化や地域性は、看護が目指す「その人らしい暮らしを支える」という理念とも深く重なります。

私たちは、会員一人ひとりの力を結集し、地域に根差した看護活動を推進するとともに、看護職が誇りとやりがいを持って働き続けられる環境づくりにも取り組んでまいります。

これからも、会員の皆様、関係機関・関係団体の皆様と力を合わせ、「三方よし精神で 看護の力で滋賀を元気に!」を実践しながら、県民のいのち・暮らし・尊厳を守り支える看護の実現を目指してまいります。

今後とも、本会事業への一層のご理解とご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

TOPへ戻る