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会長あいさつ

令和6年度通常総会を開催しました

              



   公益社団法人滋賀県看護協会 
   会 長  草野 とし子  
 滋賀県看護協会通常総会を6月15日(土)にピアザ淡海にて開催し、新たな執行体制にて出発しました。会員の皆様がますます活躍していただけるよう役員が一丸となって活動を推進していきたいと考えております。
 滋賀県看護協会では、定款の目的に示す「県民の健康な生活の実現に寄与する」の実現に向けて毎年度重点事業を掲げて、活動を推進しています。
 今年度の重点事業は、1.あらゆる場での看護の質向上のための看護実践能力の強化  2.看護職等の確保定着及び働き続けられる職場環境づくりの推進  3.全世代型地域包括ケアシステムの推進と看護職連携強化による地域看護力の向上  4.組織力強化 を4つの柱としています。
 
1.あらゆる場での看護の質向上のための看護実践能力の強化
 今 人生100年時代と言われる中 それぞれの仕事への向き合い方も、長い人生を前提に考えていくことが必要であり、キャリアをどう積むかを考えることも必要だと言われています。
 この考え方を基本に、日本看護協会では、昨年6月に、「生涯教育」から「生涯学習」へと言葉を変更し、「看護職の生涯学習ガイドライン」を示しました。生涯学習は「看護職が主体的に学んでいく」ことを、「組織は支援する」という考え方によるものです
 人々の健康を守る役割を担う看護職は、その使命を自覚し、学び続けることが大切です。
 主体的に学び、自分の強みや弱みを知り、より専門性の高い看護職として活躍できるよう、学びを実践に活かし、実践から学ぶという生涯学習を、看護協会としては支援していきたいと考えています。
 また、一昨年からは高齢者施設の看護職の方への研修を開催し、今年度は精神科領域の看護の情報交換なども企画しています。
 このように、多様な現場の皆さまと看護の充実に向けて取り組みを進めていきたいと考えておりますので、ご理解ご協力をお願いします。
 
2.看護職等の確保定着及び働き続けられる職場環境づくりの推進
 少子超高齢化の進む中、令和5年の滋賀県の出生児数は、9,249人で、令和4年(9766人)に引き続き、減少しています。
 また、2040年に向けて、社会全体で働き盛り世代の人口減少が大きな課題となっています。
 このような中看護の現場においても、看護職や看護補助者の確保が困難な状況であり、募集しても確保できない厳しい状況が起こっています。
 昨年10月に看護師等の人材確保の促進に関する法律に基づく「看護師等の確保を促進するための措置に関する基本的な指針」が約30年ぶりに改訂されました。この中では、看護職確保に加えて看護補助者の確保や社会的な認知の向上に努めること等が記載されています。
 また、看護師等の確保を進める上で、医療関係者をはじめ広く国民一人一人が「看護」の重要性や魅力について理解と関心を深めることが必要であることも示されています。
 看護協会・ナースセンターでは、今までも看護職の確保定着に向けた事業を実施してきましたが、今後更に事業の充実を図ることとしています。
 看護の魅力発信事業は、将来看護職を目指してもらうことを願って、幼児期から小中高生等を対象に開催しています。これらの事業は、現場の皆さまのご協力なしにはできませんので、ご負担もおかけするかも知れませんが、ご協力をよろしくお願いいたします。
 
3.全世代型地域包括ケアシステムの推進と看護職連携強化による地域看護力の向上
 地域包括ケアシステムの推進は、高齢者に限らず、妊産婦や子育て期への支援や医療的ケア児への支援、健康寿命延伸への活動など、幅広い世代への活動を推進していきたいと考えています。
 また、医療制度の改革が進む中、病院での入院日数は短くなり外来治療が重要となっています。そこで、病院や診療所の外来看護の充実に向けて「外来看護研修」を実施し、在宅療養を支える看護の充実も図っていきたいと考えています。
 日本看護協会のホームページのタグラインステートメント「生きるを、ともに、つくる。」の中に、「私たちはいま、「暮らし」というフィールドに立ち、これまでなかった看護のかたちを実現させなければなりません」という言葉がありますが、新たな外来看護の形として充実した看護を届けたいと思います。
 
4.組織力強化
 令和6年度からは、災害支援ナースの仕組みが変わります。新興感染症への対応を含めた法律に定められた制度の中での派遣となります。災害支援ナースの派遣にあたっては、各所属と県との契約締結がされた上で、派遣調整を行うこととなる予定です。
 感染と自然災害の両方に対応できる新たな災害支援ナース養成研修は昨年から開催しています。多くの方に受講していただき、有事の際の派遣に対応できる体制を整えたいと考えますので、ご協力いただきますようよろしくお願いします。
 
 滋賀県看護協会の合言葉は「三方よし精神で 看護の力で滋賀を元気に!」です。
県民の「いのち・暮らし・尊厳をまもり支える看護」を目指し積極的な協会活動に取り組んでいきたいと考えておりますので、皆様には、協会事業への一層のご支援、ご協力をいただきますようよろしくお願い申し上げます。


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